1. |
彼岸花
04:17
|
|||
|
唐突に空を舞った 鮮血の花が開く
まるで彼岸花のようね 心の臓無いはずなのに
どんなに心揺さぶっても 奏でない胸の鼓動
ポーカーフェイスすぎるでしょ もう一度笑って見せてよ
こんな世界線は認めない 抗って 戦って 壊して
銃をこの手に縛り付けてでも
絶対諦めない 僅かでも可能性にかけて
今度はわたしが救世主になるの
なんて怖い夢を見たの 正夢にはならないよね？
慈しむようなそんな目で わたしを見つめないで
残された時間（とき）の中を ”楽しい”で満たしたいからって
本当は無理してるでしょ？ 今くらい頼ってみせてよ
こんな結末は受け入れない 否定して 苦しんで もがいて
失くして得るものも あるってあなたは言うけれど
絶対受け入れない 僅かな希望にすがりついて
神様の気まぐれも今日だけはやめて！
季節はまためぐり再び桜の花咲く頃にも
変わらず二人でふざけあっていようよ
会いたい まだ足りない あれっぽっちの時間だけじゃまだ
未来を返して
こんな世界線は認めない 抗って 苦しんで もがいて
朱いリボンでつなぎとめるから
絶対はなさない 僅かでも可能性にかけて
必ずわたしが救世主になるの
|
||||
2. |
Karari
04:53
|
|||
|
鮮やかだった色彩が ゆらり ゆらり 色褪せてゆく
満たされてなどないことに 目を背けていたと気づいた
しがみついてた幻は ゆらり ゆらり 霞み熔けてゆく
私でいられる唯一の 居場所だと思ってた
居心地が良くて 懐かしさに甘えて でもねそこは私の帰るとこじゃないの
いまはまだ くらり 覚束ない脚でも
踏み出し顔上げて
輪廻のように ぐるり 彩も変わるさ
いつかまた巡り合うまで
カタチだけの装飾を はらり はらり 脱ぎ捨ててゆく
本当のきらめきは まだ光宿せない
きっと道の先は また違う景色あるって信じてるよ
明けぬ夜はないさ
手をとって ぶらり 歩いてきた道でも ここからは違うの
涙はほらからり 私もさ笑って言えるから 好きだったよと
しばらくは心細いけど いつの日にか 一片(ひとひら)の 詩（うた）にかえて
あの日々のこと 惜しむことはないさ やがて晴れる空目指し進め
いまはまだ くらり 覚束ない脚でも 踏み出し顔上げて
輪廻のように ぐるり 彩も変わるさ 鮮やかにはまだ遠いけれど
涙はほら からり 私もさ笑っていられる場所があるから
手を振って ひらり 違う道でまた逢うためにさようなら
|
||||
3. |
針葉樹とカフェラテ
01:29
|
|||
|
三日月の空に 雲隠れ 白く濁る
鏡に写した 淡い嘘 溶かす
変わりゆく背中 置き去りに 目をとじれば
知らないふりした あの夜を 越えて
思い出すの コーヒーの香りに
少しだけ混ぜ入れた 甘い記憶
変わりゆく背中 追いかけてみたい気持ち
知らないふりして また笑う
月に照らされて 消える
|
||||
4. |
23時の同人少女
04:42
|
|||
|
複雑多岐なエラーのせい 帰宅推定23時
乾いた肌と心に潤いがいるの
お風呂でメイクオフして 緩めの部屋着くるまれる
Channel9 チューニングしたら リアタイマストよね？
デジタル彩色された可憐に舞う少女たち
物憂げなその視線に 滾る妄想
行間に見出すクソデカ感情を形にしていくんだ
感動の存在は表現しなきゃ表明できない
壁になりたい 壁になりたい ただ推しの幸せ願う
恋とも憧れとも違う これが私の推し事なんです
日付が変わる少しあと 余韻に浸りひとりごち
ふとあのシーンがフラッシュバックして 口もとニヤける
ノールックでハイタッチする活発な少女たち
通じあえた二人へ Let's build a church here!
言葉にするのも憚れる妄想を書きなぐっていくんだ
公式の供給が足りないなら作るしか無い
時間が欲しい 猫になりたい 働く時間が惜しい
締め切り前駄々をこねだす 好きが活力ただのヲタクです
溢れ出していく想い 失われていく語彙
解釈の果ての問い 一期一会の出会い
嗚呼 ただ尊い！尊い！尊い！尊い！尊い！尊い！
お布施を惜しむなっ！
尊い！尊い！尊い！尊い！尊い！尊い！
行間に見出すクソデカ感情は一人じゃ抱えきれない
情動を発露する先は140字じゃ足りないでしょ？
語り合いたい 語り合いたい さあマシュマロを投げ合おう
二人の関係性にむせる CPにときめくただのヲタクの好きの想いが爆発します
これが私の推し事なんです
|
||||
5. |
アオ
06:18
|
|||
|
残り香すらないほど 整えられた部屋
冷たくて 冷たくて すべて拒むように
後悔も 苦痛でさえも 独り占めして
判ってる 私を巻き込まずに
孤独に外に出るの
紺碧の空が どこまでも続く 外側の世界 誰もいなく
怖くなるほどに 浄化された場所で この世の理に 触れる
わかってしまうの 真実を暴く その憧れには 抗えない
矩を超えた罪も 真理の重さも ただ一つの身で 抱えるの？
囲われた庭 感覚が摩耗する
苦しくて 苦しくて 退屈に殺されて
逃げたくて また面影を 追いかける
理解されなくても 赦しなどなくても 構わない
胸の渇きに 我儘になるのが 怖いものには 拓けないから
黄昏の大地 あてなく吹く風 人の営みは 何処にもなく
立ちすくむほどに 孤独な世界は 心の弱さを 晒す
深淵を覗いた 共犯者だけが たどる道標 戻れない
狂ってしまった 私も必ず あなたのもとへ 行きますから
怖くなるほどに 浄化された場所で 私の感覚が 鋭利になる
立ちすくむほどに 孤独な世界で あなたの色彩が 輪郭をやどす
狂おしいほどに 壊れた世界で この世の理の 真実に触れる
確かなものだと 信じていたものが カタチを変えて 明日を紡ぐ
終焉と夜明けが 混じり合った世界 私とあなただけ 誰もいなく
怖くなるほどに 青色の世界 不安とやすらぎが 溶け合う
深淵を覗いた 共犯者だけが たどり着ける場所で 二人だけ
静謐な青が 包み込む世界 記憶と祈りが たどり着く世界
|
||||
6. |
針と糸
06:01
|
|||
|
打ち明けた 思いのたけは
君には花？ それとも棘？
うけとめる 自信などなく
日常を 壊したくなくて はぐらかすの
また 涙で ほだされ
（いやよ とげは ）
溶けて うやむやに
（溶けて うやむやに）
溺れて 還るの？ 痛み 恐れ
（眠って 痛み 恐れ）
嗚呼
かけちがえたボタンを 外すためらいは
（ゆるりほつれる ためらいは）
誰かのためと （うそぶくけど）
傷の先 送り
（送り）
想いをいだいてれば 満ち足りるなど嘘
（かたく閉ざして 隠す 嘘）
もうこの腕に （抱けぬなら）
逃げてしまい たくて
（たくて）
一人きり 朝焼けの空
おはようと 交わす人なく
儚くも 途切れた糸
より戻し またつむぐことは ゆるされるの？
悩むふりで 逃げても
（こっちを見て）
わすれ られないほど
（わすれ られないほど）
大切 な人だと やっと 気づいた
（無理なの？ やっと 気づいた）
もう
こうするしかなかったのと 割り切るなんて嘘
（諦めてるわ なんて嘘）
怖くて触れる （こと避けて）
逆に傷 つけて
（つけて）
かけちがえたボタンを 外せなくて泣いた
（強く結んで 泣いた）
あなたの想い （好きの意味）
全部向き合い たくて
（たくて）
回る二重螺旋は
もう交わらないの？
想いを紡ぎ続けてれば
互いに手を伸ばしあえたら
嗚呼
まだ終わらせたくなくて 逃げる足を止めた
（息切らし駆け 引き止めた）
震える指で （かけ直す）
ボタンがいと しくて
（しくて）
夕暮れ時の帰り路を 手と手とりあった
（やっと向き合って とりあった）
あなたの想い （好きの意味）
受け止めて たくて
（たくて）
あなたと歩む （この日々を）
手放したく なくて
（なくて）
|
||||
If you like Prictnium, you may also like:
featured on Bandcamp Radio Jan 18, 2022
go to album
featured on Bandcamp Radio Jul 21, 2020
go to album
Braille, Slate & Stylus
by The Natural Yogurt Band
featured on Bandcamp Radio Feb 19, 2019
go to album
featured on Bandcamp Radio Jul 10, 2018
go to album
Funk, fusion, and instrumental jazz swirl together in these smoking instrumental grooves from Melbourne’s On-Ly.
go to album
featured on Bandcamp Radio Aug 29, 2023
go to album
Flutist, vocalist, and composer Alex Hamburger creates a wide-ranging electro-acoustic jazz world on her latest album.
go to album
